オイルうがい ガンドゥーシャ

今年はあっという間に駆け足で夏が過ぎ去ろうとしています。
コロナウイルスの影響でうちわ祭りも花火大会も中止。
本当に文字通り「過ぎ去った」感が大きいです。
あんなに暑い暑いと毎日わめいていたのに、過ぎ去ろうとすると少し寂しくなり・・・
最近になり、まだ来ていなかった夏服を引っ張り出し、ノースリーブを着ています。

さて今日はセルフケアで簡単に取り入れることの出来るオイルケアをご紹介したいと思います。
ガンドゥーシャ。
アーユルヴェーダのセルフケアの一つで、オイルを使用するうがいです。
わたしは朝の歯磨きと舌清掃を行った後、生理の時以外は出来るだけ毎日行うようにしています。
(生理の3日間は基本的にアーユルヴェーダのセルフケアはお休みします)


個人的にはこわばりやすい顎や顔が緩み、オイルでするうがいなのにベタベタを感じず、終わった後は口の中がすっきりします。
口を動かしてうがいを行うことでシワ予防と動かした後の気持ち良さを感じています。
会社員時代、寝不足も手伝って朝起きて鏡を見ると、「腹話術人形みたい」って自分で思ってた時期よりはシワが良くなったと感じています。


アーユルヴェーダの聖典であるチャラカ・サンヒターには以下のような記述があります。

ごま油を口に含んでうがいをすることにより、顎の力・声の力・顔がふくよかになり、よい味の感覚を育て、味覚も増進する。
そのような人には喉の乾きや、唇のひび割れはおこらないし、歯は弱くならず、歯茎は強くなる。

チャラカ・サンヒター 総論 5章

現代的にいうと、効果効能はこんな感じです。
・口腔内の洗浄
・唾液の分泌を良くし、味覚を向上させる
・歯と歯茎の強化
・顔や首の筋肉を鍛える
・顎関節の周りの筋肉を動かすので、ほうれい線・シワ予防・むくみ改善等のアンチエイジングに

準備するもの
キュアリング済みのごま油(太白ごま油)
・最後に吐き出すティッシュまたはビニール袋

キュアリングとは・・
 1、鍋に太白ごま油を入れて100度まで加熱して火を止めます
 2、自然に冷ましてから清潔な保存瓶に入れて涼しい場所で保管します
 キュアリングすることによりごま油の不純物を飛ばし、抗酸化作用を高めます

ガンドゥーシャの方法
朝起きて朝の歯磨きと舌清掃をしてから行うのが理想的とされていますが、他の時間に行なってもOK

1、おちょこいっぱい弱くらいを目安にごま油を口に含む。(できればほんのり湯煎をすると気持ちがよい)
  トライしはじめは大さじいっぱいくらいでも良いです。
2、口の中でゆっくり動かす、じっとする、口の中で転がすなど。
  口の中でオイルをクチュクチュと動かし、隅々までまんべんなく行き届くようにする。
3、唾液が出てきて口の中がいっぱいになり耐えきれなくなってきたら、(目安は5分くらい)ティッシュやビニール袋に吐き出す。
4、ぬるま湯で口の中をすすぎ、うがいをする。

うがい後のオイルの状態はその日の体調や前の日の食べたもの影響などによって様々です。
ご自分の体調を良く観察してセルフケアにお役立てください。

注意点
・口の中でうがいした油は飲んではいけません。
・オイルは排水に流さずに、ティッシュやビニール袋に吐き出しましょう。

やってはいけない人
・結膜炎のある人(鎖骨より上に炎症のある人)
・発熱している人
・お酒を飲んでいる人
・5歳以下の子供
・油が苦手な人
・口内炎がある時はごま油でのうがいはしません
・ゴマのアレルギーの人

アーユルヴェーダの1日の過ごし方=ディナチャルヤの一つをご紹介しました。
また他にもご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに。