アーユルヴェーダのセルフケア 3点マッサージ

季節の変わり目、皆様いかがお過ごしですか?
暑い日が続いたと思えば、布団を引っ張り出すくらい朝晩は涼しくなり、、
身体もそれに追いつくのが大変ですね・・・


こう急に冷えてくると突如出てくる身体の痛み。
ぎっくり腰やグギッと身体を痛める人が多いのもこの時期の特徴です。

節々が痛い、膝や足首関節が痛い、肩こりや腰痛がいつも以上に辛い。
ちょうどこの時期、これ全部起きやすい時期です。

”どんなにカチコチに硬くなった木片でもオイルと熱によって柔らかなくならないものはない”

夏の太陽の熱により体力や水分を奪われて、カラカラに乾燥した私たちの身体の内側。
皮膚の表面もこの時期に「乾燥してきたなぁ」と感じられる方も多いかと思います。
この乾燥した身体をさらに冷やす長雨、冷たい空気。
これがさらに拍車をかけて私たちの体内の潤いを奪っていくことになります。

アーユルヴェーダの医学聖典には、
「どんなにカチコチに硬くなった木片でもオイルと熱によって柔らかなくならないものはない」
と書かれているほど、オイルの効果は素晴らしいものです。


からっからに渇いた木片を想像してみてください。
その木片を水に浸して一気に太陽の熱で乾かすといとも簡単にポキっと折れてしまうのがイメージつくかと思います。
かたや、それ木片を定期的にオイルに浸していくと、長い間乾くことなく、滑らかで柔らかな状態が続きます。
このポキっと折れてしまうを人の身体でイメージしていただくと、今のこの時期にぎっくり腰が多いのもうなずけますね。

そこでオススメしたいのがオイルトリートメントのアビヤンガ。
この夏から秋に移行するこの時期にオイルトリートメントをすることは乾燥した身体を柔らかく潤してくれる助けになるだけではなく、内側をも柔らかく緩め、スムーズに巡るサポートをしてくれます。

そして秋や冬にかけて出やすい方さや痛みの不調を予防または軽減してくれる助けとなってくれます。
アビヤンガについては過去のこの記事をご参考にしてください。

アーユルヴェーダの3点マッサージをご紹介!

そして今日はご自身で簡単に出来るセルフケアの3点マッサージをご紹介したいと思います。
簡単に出来て、心と身体を癒し、落ちつかせるオイルケア。
アンチエイジングにはオイル。
見た目も内側もアンチエイジングして、生活をさらに心地良く、豊かに、潤いをもたらし巡りを良くしてくれます。

ぜひお試しください。

準備するもの

・キュアリング済みのごま油(太白ごま油)
・手を拭くタオルまたはキッチンペーパー
・汚れても良い靴下
オイルで汚れても良いようなカーペットやタオルの上がオススメです

*キュアリングとは・・
 1、鍋に太白ごま油を入れて100度まで加熱して火を止めます
 2、自然に冷ましてから清潔な保存瓶に入れて涼しい場所で保管します
 キュアリングすることによりごま油の不純物を飛ばし、抗酸化作用を高めます

手順

1、温かめのオイル適量を手に取る。
気温が下がってくる時期は、湯煎をしてオイルを温めて使用すると、皮膚からの吸収も良くなり、何よりとても気持ちよくオススメです。

2、頭皮をマッサージ
指先につけたオイルを頭皮に馴染ませるように頭をまんべんなくマッサージしていきます。
色々と考えすぎて、緊張が強い方は頭皮が硬い傾向があります。
頭皮を緩めるようなイメージで気持ちよく頭のマッサージをしていきましょう。

3、耳をマッサージ
耳全体にオイルを馴染ませます。
耳を斜めに引っ張ったり横に引っ張って血流を良くしていきます。
人差し指と中指でチョキを作って耳を挟んでマッサージすると耳がとても温かくなります。

4、足をマッサージ
足にまんべんなくオイルを馴染ませます。
足裏、くるぶし、足の甲もマッサージしていきます。
余裕があればふくらはぎなど脚の方までマッサージできるとより良いです。

5、用意しておいたタオルやキッチンペーパーで軽く拭き取り、汚れても良い靴下を履いて終了します。
その後、シャワーを浴びたりお風呂に入り、発汗します。
その時間がない時はオイルの量を調節しましょう。

時間がない時にオススメの3点マッサージですが、どこか痛いところがあればそこにもオイルを使ってマッサージしましょう。
オイルが下着や衣服、寝具等につかないようにお気をつけください。

日々のセルフケアはご自身の身体を緩め、温め、巡らせる助けとなってくれます。
基本の3点マッサージをお伝えしましたが、難しく考えず温かいオイルを気持ちよく頭・耳・足に塗ってマッサージしていただくと良いと思います。

季節のケアの参考になりますように。
季節の変わり目、体力・消化力を落とさないようお身体ご自愛ください。